東京女子学園中学校 TOKYO JOSHI GAKUEN Junior High School

TOKYO JOSHI GAKUEN Junior and Senior High School

教科学習

CURRICULUM

CURRICULUM 03各教科の取り組み

探求型アクティブ・ラーニング(能動的学習)で
一人ひとりの思考力・表現力を伸ばす

国語JAPANESE

勉強のベースは国語力

私たちは「言葉」でものを考えます。映像や音でものを考えることはできません。だから、国語はすべての勉強のベースとなる大切な科目です。中学の国語は、読書ノートを書くことから始まります。友達にこの本はココが面白かったよ!って、紹介文を書きます。読書は国語の基本。その輪をみんなで共有することから始めるわけです。そして、新聞記事を三つの文章でまとめる「朝読解」があります。これは中高6ヵ年週一回、HRで行う授業ですが、高校卒業時には2000字の小論文とそれに相当するプレゼンテーションを行える能力を下支えする学習です。書くことに慣れることを中学時代に身につけてもらいたいと思っています。

CLASS REPORT朝読解

全校生徒がホームルームの時間に行う「朝読解」では、新聞の社説や署名記事を序論・本論・結論の3つの文に要約します。読む力を書く力へとつなげる取り組みです。読解力をつけ、文章の構造を学習し、読み取った情報を自分の言葉で再構築する力や思考を整理する力を養います。

CLASS REPORT文章の映像化

中2の学習風景です。「走れメロス」を読んでいます。小説の学習ではいかに深読みできるか、多角的な読みができるかを一人で考えるだけでなく、グループで意見を交換し、まとめ、そして発表します。プレゼンテーション能力も育まれます。「道行く人を押しのけ、跳ね飛ばし、メロスは黒い風のように走った」の「黒い風」をいま議論し合っています。なぜ、善玉のメロスが「黒」と表現されたか。さまざまな意見が出ました。

○濁流にのまれ盗賊と戦い、汚れてしまった
○太陽をバックに走っているから、逆光で黒く見えた
○ものすごく速く走っていることの強調表現
○黒は死の色。メロスは死ぬために走っている

などなど、活発に意見が出ました。この議論を通して、生徒たちは今目の前にメロスが走っている姿をありありと浮かべたでしょう。小説は、それを映像化して把握することが大切です。時間芸術の一つである文学は、実は読みながらそれを空間化して把握し、記憶に固定させることが求められます。そういった、読みの一つの取り組みを行いました。

CLASS REPORT魅了する文章を書く

芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を学習したあと、作品の紹介文を書きました。この作品を知らない人に、読みたいと思わせるような文を400字程度で書きます。作成するポイントは、読み手に期待させるところまでのあらすじを書くこと、印象に残った点を読み手を引きつけるような言葉で表現することです。

○生徒の作品紹介「上った先は……」
お釈迦様が極楽から地獄へと垂らした蜘蛛の糸。地獄にいるもと大どろぼうの犍陀多は喜んでこの糸を上っていきますが……。与えられた条件の中で必死に生きようとする人間のせつなさ、切羽詰まったときに自分を優先してしまう人間の心理など、人間の弱点が目立ちます。反対に、極楽にいるお釈迦様は、どのような思いで糸を垂らしたのか、なぜ犍陀多以外の罪人が上ってきても止めないのか、思いやりの心がないと極楽には行けないのに、本当に思いやりの心がないのはこのお釈迦様ではないかなど、さまざまな疑問が浮かび上がってきます。お釈迦様の心情が書かれていない分、とても考えさせられる作品です。もしかすると、無慈悲な心がないお釈迦様が支配する極楽なので、犍陀多が上っていった先も極楽という名の地獄かもしれませんね。

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数学MATHEMATICS

一人ひとりが論理的に考える力を持つ
自ら考えるための基礎力の育成

数学で大切なのは、自ら問題を解決しようとする力と、ものの考え方を式にして表す論理的思考力です。授業では、この2つの力を育むことを目標に展開しています。また、実験やグループ学習を取り入れ、その過程で定理や公式の本質を見抜き、数学を道具として現実的な問題を解決できることを実感してもらいます。中1では、クラス単位で授業を実施。基礎力を養い、特に必要とされる生徒には週1時間の指名制の補習を設け、学力の定着を図ります。中2・3では、定期試験毎の成績をもとにクラスを習熟度別にし、それぞれの学力に応じた指導を行います。さらに、中3の1月からは、高校生活で良いスタートが切れるよう「数学Ⅰ」の先取りを行い、高校数学への橋渡しをしています。

CLASS REPORT朝テスト

週2回、朝のSHRの時間を利用して5〜10分程度の小テストを行っています。出題範囲は、たいてい1〜2週間前の既習部分となっており、反復学習や自学自習を促し、基礎の定着を図ります。得点の記録は各クラス担任が行っていますので、授業担当者だけでなく、クラス担任も生徒の理解度を確認し指導しています。

CLASS REPORT現象を目でみる

中2の確率の授業でサイコロ投げの実験やビュフォンの針(楊枝投げ)の実験を行いました。確率には「数学的確率」と「統計的確率」があり、実験を通じて大数の法則を実感するとともに、「数学的確率」を学ぶ意義を体験します。このような体験も、週に5時間(中1は4時間)というゆとりのあるカリキュラム編成のため実現できることです。

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英語ENGLISH

自分の言葉で、世界に発信できる女性(ひと)になるために
スキルとしての英語と異文化理解のトビラをひらく

「楽しくなくっちゃ英語じゃない」をモットーに4技能をバランスよく伸ばしています。「話す・書く・読む・聴く」4技能を向上させるためには英語学習が楽しいと思えることが大切です。授業では、東京女子学園英語科のオリジナルテキスト"World Study"やタブレットをフル活用するなど、自然と英語が話せるようになるプログラムを展開しています。また、英語のスキル習得に留まらず、英語を使って異文化を学んだり、プレゼンテーションをするなど、英語をトリガーとして、思考力・判断力・自己表現力を養います。さらに、自分とは異なる人々を理解し、自在にコミュニケートする言語能力を獲得することが最終目標です。

CLASS REPORT授業としてのWorld Study

週に1回行われるWorld Studyの授業はネイティブ教員とのティームティーチングで行われます。本校オリジナルテキスト"World Study"を使用して、さまざまなトピックについて日本・世界のことを英語で理解し、自分の考えを持って自分の言葉で伝えられることを目標に、日常会話のトレーニングも兼ねた授業展開となっています。リスニング・ライティング活動はもちろん、クイズやゲームなど楽しむ要素を盛り込みながら知識もしっかり定着させていきます。また、感情を込めながら課題文を暗誦するレシテーションや、スピーキングテストも定期的に行い、4技能をバランスよく育てます。

CLASS REPORT生徒作成の
オリジナルサブテキスト

中学校で学習すべき単語数は、約1200語。そのうち幾つの単語の意味を覚えていますか。ただ単に英語を読み、書き、聴いていた所で、全ての活動主体が教員であれば、生徒の中には「知っている」で終わってしまいます。英語が自分の言葉として使えるようにならなければ、記憶にとどまっているだけの暗記英語になってしまいます。そこで、英語の授業では教科書内の単語を選択し、その単語を使う状況を考え英文を作成します。どの国で誰と英語を使って話しているのかを創造し、その英文をタブレットで共有し、クラス全員で添削していきます。クラス全員が編集者になったつもりで教科書に載せるべき英文を選定しながら、生徒は英語を使って、英語を学んでいきます。生徒が作った英文を第2の教科書として、リーディング、スピーキング活動に生かしていきます。生徒主体で作り上げていったコンテンツを使って、生徒自身が「何を伝えていきたいのか」「何を伝えるべきなのか」を生徒作成の教科書という共通基準を元に、英語活用力と表現力を主体的に学びます。

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社会SOCIAL STUDIES

社会に対する視野を広げ
身近な社会とつながる女性(ひと)をめざす

中学社会では、日本と世界の地理・歴史・公民の基礎知識の定着を図ります。そこから社会に対する探究心を高め、視野を広げると同時に、自ら考え理解する「社会性」を育てることを目標としています。授業では、地図や図版、映像資料、貨幣や土器などの実物を多く用い、五感をフルに活用する学びを展開。授業後には本時の振り返りをタブレットを使用して行います。また裁判傍聴や都内の史跡を巡る見学会、「江戸」に関する研究発表や模擬裁判を通して、過去・現在・未来についての身近な社会とつながり、課題を発見する力を養っています。

CLASS REPORT世界観を広げる

中学1年生では、社会の入り口である地理的分野を学びます。現代社会の諸問題について多角的に物事を捉え、異文化や地球共生について理解することができる女性(ひと)の育成を目標に授業を展開しています。日本と世界の地理的要素や自然現象と人間の生活や文化をリンクさせ、生徒はICT機器を用いてイメージを膨らませます。特に地図の読解には力を入れ、目にする機会を増やしています。また、身近な地域での学びを深めるため、フィールドワークを実施し、学校周辺の町並みや地形について、実際に自分の目で確かめ、体感する授業を行っています。夏には自分の住んでいる地域についてフィールドワークを含めた調査を実施し、レポートにまとめる課題を出します。毎授業の冒頭には、生徒が前回の授業内容をまとめ、順番にプレゼンテーションをする機会を設けています。自ら講義をすることで、自分の知識を客観視し、“論理的”に“思考”する力を養います。

CLASS REPORT社会科探求 〜江戸研究発表〜

中学2年生では、「江戸」に関する研究発表を行っています。まずは江戸を「体感」するため、見学に出かけます。2017年度は「深川江戸資料館」とその周辺を見学しました。そのあと、グループごとにテーマを設定。見学会で得た知識のほか、タブレットや図書館の本などを使った調べ学習によって、普段の授業では取り扱えない深い知識を得ます。調べたことをまとめたら、タブレットのプレゼンテーションツールを使ってグループ発表を行います。どの班も「江戸の暮らし」と「今の私たちの暮らし」を比較して、「これからの暮らし」を考えます。発表の際にはルーブリック評価表を配布して、自己評価します。研究発表を通して「社会とつながる」ことはもちろん、プレゼンテーション時に必要な力やグループで協働する力も養います。

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理科SCIENCE

すべては理科の楽しさに気づくことから

まずは理科を“好き”になることから学習を始めます。授業はあえて第2分野(生物・天体など)からスタート。なかでも身の回りの生物や自分のからだについては教科書以上に詳しく学習し、身近な事象が理科とつながっていることを実感させます。その後、化学や物理などでも実験や観察の機会を豊富に用意し、自ら発見し理解する喜びを感じさせる授業を心がけています。

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CLASS REPORT水圧・浮力実験

11月に入って、中学2年生では、水圧・浮力の実験をしました。導入の時間で、水圧や浮力の理論的な考え方を数式を使って確認します。一般には、力や圧力の単位に、[N]、[Pa]を使いますが、ここでは敢えて[gw]、[gw/㎠]を使い、単位計算に気を取られないようにしました。水圧の単位を[gw/㎠]にするとその値は水深[㎝]と同じ値で、浮力の単位を[gw]にするとその値は水中の物体の体積[㎤]と同じ値で表せるので、生徒たちは実験をしたときに感覚的に捉えやすくなります。この実験を通して、水圧と水深の関係とアルキメデスの原理を、実体験として理解が深まります。写真1が水圧実験、写真2が浮力の実験です。

CLASS REPORT豚の眼球解剖・臓器観察

豚の眼球解剖と肺などの臓器の構造を観察します。本物に触れることで生命の仕組みや神秘を肌で感じ、命の価値や尊さを学びます。ただ単に解剖・観察を行うのではなく、生徒同士や生徒と教員がそれぞれの考えを話し合うことを大切にしながら授業が進められています。

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音楽MUSIC

ハーモニー(調和)を大切にして表現することを楽しむ

グループや学年で協力しながら、工夫して音楽を作り上げることを学びます。合唱や合奏を発表する機会を持ち、演奏技術を身につけるとともに、主体的な音楽活動を行います。また、さまざまな音楽を鑑賞し、その作品について関心を持ったことを調べます。与えられた教材だけではなく、自ら世界を広げていきます。

CLASS REPORT合唱発表会

指揮者、伴奏者の生徒が中心となり、授業時間を使って練習を重ね、生徒の司会による進行で発表を行います。歌詞に込められたメッセージを考え、学年全員が協力し、周囲の人への感謝の気持ちを込めて、美しいハーモニーを奏でます。普段の授業とは違い緊張する時間ですが、生徒たちだけで発表会をやり遂げた、という大きな達成感が得られます。

CLASS REPORT邦楽(箏曲)

西洋音楽だけではなく、日本の伝統音楽も学びます。教科書で邦楽についての知識を得て、作法室にて実際に箏を弾いてみます。礼法で学んだ和室での礼儀作法を活かし、美しい姿勢と落ち着いた心で箏に向かい、凛とした音色を楽しみます。初めて箏を弾く生徒がほとんどですが、集中して取り組み、曲が弾けるようになります。

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美術ART

対話を通して感性の扉を開き、表現する力を育む

生徒の感性を最大限に引き出す、特色ある美術教育を展開しています。重視しているのは「対話」。先生や友人、自分自身との対話を通じて「表現したい!」という感性が磨かれ、表現する力が育まれていきます。対話を通じて育まれた「感性」のアンテナは、日々いたるところで張り巡らされるようになり、一人ひとりの興味関心の対象を広げていきます。美に対する感性を養うだけではなく、アンテナから感じ取ったものを表現し、自分の考えを伝えるプレゼンテーション力も身につけていきます。

CLASS REPORT感字の漢字

象形文字としての漢字の成り立ちや魅力を再認識する授業です。漢字が持つ意味をより強めたり、漢字の持つ魅力やユーモアを引き出すため、文字を変形したり、字の一部をイラストにして表現します。先生や友人との対話を繰り返し、それぞれのアイデアを提案し合ううちに、思いがけない発想が生まれます。

CLASS REPORTボックスアート

木箱の中に生徒が選んだテーマに沿って、身の回りのあるものや印刷物、写真、手作りしたものを自由に配置し、構成する授業です。世界で起こっている出来事や時事問題から、毎日の生活の中で疑問に思っていたり、共感できることまでさまざまなことに目を向け、しっかりと向き合い、対話を積み重ねながらテーマを決定します。

東女ギャラリー

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保健体育HEALTH AND
PHYSICAL EDUCATION

チャレンジ・コミュニケーション・チームワーク

体育ではさまざまな競技やダンスを通して、体を動かす楽しさや喜びを味わい、体の成長に合わせた運動を行うことによって健康を維持し、体力の向上をめざします。また仲間と交流しながら互いに協力し、自己の役割を果たすことによって思いやりの心、チームに貢献する態度を育みます。保健では思春期における「こころとからだ」の成長を正しく理解し、健康的な生活を送る態度を養います。また健康に関する問題や情報から課題を発見し、より良い解決に向けて考え判断する能力を育成していきます。

CLASS REPORTソフトバレー大会(球技大会)

1年生では、ソフトバレーの基礎とゲームのルールを理解し、審判として正しい判断ができるよう学びます。2、3年生では、グループごとに目標を立て、仲間と協力しながら技術を磨き、自主的に練習を行います。その中で、あきらめずに「チャレンジ」することの大切さや、仲間と協力し合う「チームワーク」の大切さを学び、各チーム練習の成果を発揮し、最善を尽くします。

CLASS REPORTダンス

各学年ともグループで「コミュニケーション」を十分取りながら作品を仕上げ、発表します。その過程で、表現力と創造力を養います。

  • 中1:伝統の「東京女子体操」と縄を使った作品づくり
  • 中2:世界のフォークダンスと新体操のボールを使った作品づくり
  • 中3:課題曲に沿った作品づくり

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技術家庭TECHNOLOGY
AND
HOME ECONOMICS

実習を多く取り入れ、生活に必要な知識や技能を身につける

めまぐるしく変化する社会の中で、主体的に行動し自ら問題を見いだし解決していく力や、持続可能な共生社会のために何ができるか考え行動できるようになることが求められています。技術家庭科では、自立に向かって人との関わりを大切にし、実践的・体験的学習を通して、生活に必要な知識や技能を身につけ、さらに創意工夫できるようになることを目標としています。また、話し合いなどの機会を多く持つようにし、例えば消費者問題や環境問題では自分の取り組みなどを意見交換するなど、実生活に即して考え、理解を深められるようにしています。技術分野では、木材加工、栽培、情報などについても学習します。

CLASS REPORT調理実習

包丁の持ち方や野菜の切り方、計量の仕方から学び、洋菓子・和菓子などのお菓子類、そして和洋中の料理まで幅広く実習します。また、栽培領域の授業で栽培した食材を使って調理実習をします。行事食では、クリスマスケーキを生地から作り、班ごとにフルーツの種類やデコレーションを考えます。調理実習後はルーブリック評価表を用いて振り返りを行い、発表をして意見を共有したり、次回に活かせるようにします。分担協力して作り一緒に食べることは、喜びや楽しさ、感謝の心を育て次へのチャレンジにつながります。

CLASS REPORT被服実習

手縫いは基礎縫いから練習し、小物作りや「刺し子」で花ふきんの製作を行います。いろいろな図案はありますが、「刺し子」は日本に古くから伝わる伝統的な刺しゅうなので、伝統柄の中から好きな模様を選んで作成しています。ミシンを使っての実習では、日常着として夏に活躍するハーフパンツの製作を行います。

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