学園紹介

ABOUT US

ABOUT US 01校長ごあいさつ

東京女子学園理事・校長 山崎 達雄

世界とつながる 女性 ひと の育成

東京女子学園理事・校長 山崎 達雄

女性が幸せに生きるためには教養と行動力を兼ね備えなければならない。この思いを実現するために本校は1903年に創設されました。この「幸せに生きるため」というWordは、人が生きていくうえで普遍の価値観であり、最近では「Well-being」とも言われています。
幸せに生きるためには知識や技能だけでなく、その時その時に最適な判断(最適解)が求められ、納得のいく解(納得解)と表現力が求められます。最適な判断をするためには、多くのことを学ぶ必要があり、世界の多くの人の価値観を知る必要があります。だから、「何のために学校に行って勉強をするのか」という問いに対しては、「幸せに生きるため」という答えが自然と出てきます。
自分が幸せになるのと同じように、誰かを幸せにできたら世の中は少しずつ変わっていくことでしょう。そのうえで、本校の教育理念である「人の中なる人となれ」に相応しい人として学び続け、卒業してほしいと願っています。

ABOUT US 02教育理念
人の中なる人となれ

時代の変化に対応できる人間とは、どのような人物なのでしょうか。この問いに対する答えは、答える人によってさまざまであると思います。一人ひとり異なる答えを抱いているとしても、おそらく言えることは、ひとりで生きていくわけではなく、誰かと“どこかで”生きていくということだと思います。
東京女子学園は、〈未来からの留学生〉である一人ひとりの生徒と一緒に、この問いについて考えていきます。“Sometime, Somewhere”(いつか・どこかで)ではなく、“Anytime, Anywhere”(いつでも・どこでも)、自分の人生を“肯定”できることで、“地球思考”を持ちながら世界のあらゆる人とのつながりを大切に感じ、自分らしく、豊かで、より善い人生を自ら切り拓いていくことができる女性(ひと)の育成を、これまでも/これからもめざして邁進していきます。

ABOUT US 03沿革

創立者代表 棚橋一郎創立者代表 棚橋 一郎

初代校長 棚橋 絢子初代校長 棚橋 絢子

明治時代、女性が学ぶことができる学校は少なく、裁縫や稽古ごとが中心の教育でした。日本社会の近代化に伴い、日本の将来を見据えた創立者たちは、女性が近代社会で、活躍することの重要性を痛感し、「社会の各分野で活躍する有能な女性(ひと)の育成と、これからの時代にふさわしい能力と見識を持ち、知性と教養を身につけた女性(ひと)の教育が必要である」として東京府下で初めて設置された普通科の私立高等女学校です。

1902年12月[明治35年]
女子教育の重要性を痛感した棚橋一郎、山本宣喚、小川銀次郎、實吉益美、杉浦鋼太郎、高津鍬三郎、吉岡哲太郎の7氏が私立高等女学校の設立を計画。
1903年4月[明治36年]
棚橋絢子を校長に迎え、高等女学校令による4年制の府下最初の私立高等女学校として私立東京高等女学校開校。生徒83名、教員11名。
1903年5月[明治36年]
梅花を校章に採用する。
1922年4月[大正11年]
校名を東京高等女学校と改称し、修業年限を5年に改める。
1938年6月[昭和13年]
財団法人東京高等女学校に改組。
1939年9月[昭和14年]
棚橋絢子名誉校長101歳で永眠。訃報がニューヨーク・タイムスに掲載される。
1948年3月[昭和23年]
学制改革に伴い、校名を東京女子中学校・東京女子高等学校に改称する。
1951年4月[昭和26年]
学校法人東京女子学園に改組する。
1980年8月[昭和55年]
第1回海外研修をアメリカ・ワシントン州シアトル近郊で実施する。
1982年4月[昭和57年]
高校の新教育課程実施。大幅な選択制を導入。
1984年11月[昭和59年]
創立80周年記念式典およびA館・C館・体育館の落成祝賀会を挙行。総面積10,730㎡ となる。
1989年7月[平成元年]
アメリカ・ワシントン州より短期留学生を受け入れる。
1991年4月[平成3年]
校名を東京女子学園中学校・東京女子学園高等学校に改称する。高等学校に国際・英語コースを開設する。
1992年7月[平成4年]
国際・英語コース海外語学研修をアメリカ・カリフォルニア大学アーバイン校で実施する。
1993年6月[平成5年]
創立90周年記念式典・祝賀会を挙行。
1995年6月[平成7年]
創立90周年事業のB館落成・祝賀会を挙行。都市型学園の教育施設整備完了。総面積15,500㎡となる。
2002年4月[平成14年]
本学園独自の教育プログラムを展開するため「2期制」に移行。中学の新教育課程実施。高校は特別進学コース・進学コースの2コース制実施。
2003年4月[平成15年]
授業6日制とする。
2003年9月[平成15年]
芸術鑑賞教室を始める。
2003年11月[平成15年]
創立100周年記念式典を挙行。
2005年1月[平成17年]
オーストラリア3カ月留学を実施。
2005年4月[平成17年]
キャリア教育プログラムを実施。
2007年12月[平成19年]
礼法プログラムを実施。
2009年1月[平成21年]
「校内予備校」開設。
2013年4月[平成25年]
創立110周年祝賀会を挙行。
2015年12月[平成27年]
A館 Wi-Fi設置。
2016年3月[平成28年]
セブ島(フィリピン)英語研修を実施。
2016年9月[平成28年]
OJエリア・PLUMエリア新設。
2017年6月[平成29年]
タブレット端末を利用した教育改革に着手。
2020年4月[令和2年]
創立120周年記念事業に着手。校舎改築を着工。
2023年4月[令和5年]
創立120周年。新校舎竣工予定。

ABOUT US 04校章

校章「梅花」

1903年(明治36年)に東京女子学園の象徴として「梅花」を校章として定められました。梅は極寒の冬の厳しさに耐えて、多くの花に先駆けて花を咲かせ、凛とした趣の中に、気品に満ちた香りと清純さを持ち、ゆかしさと強さを秘めています。一人ひとりがこのようにあってほしいという願いが込められています。

ABOUT US 05校歌1905年[明治38年] 作詞:高津 鍬三郎 ● 作曲:安藤 幸子 ● 編曲:内藤 靖治


好文木と名におへる
梅はわれらが学校の
しるしと仰ぐ花なるぞ
進みゆく世におくれじと
よろづの花に先立ちて
文読む窓にかをるなり


花の咲く木は多けれど
色さへ香さへその実さへ
すぐれしものはなにかある
あしたの霜や夜の雪
堪え忍びてしかひありて
誉れは高し梅の花


教への庭に降りたちて
この花かざすをとめ子よ
学びの道にいそしみて
知識をみがき徳をつみ
しるしの梅の香ににほふ
人の中なる人となれ

[現代語訳]


「好文木」の異名を持っている
梅の花は、私たちの学校の
象徴として大切にしている花です。
日々進歩していく時代にあって、
世の中の流れに後れまいとして、
さまざまな花の中でも梅の花は、
いち早く勉学にいそしむ人の身近に
香を届けます。


花を咲かせる木は数多くありますが、
色、香り、そしてその実までも
優れている花が、梅のほかにあるでしょうか。
(いえ、梅以外にはありません。)
早朝の霜の中で、また凍てつく夜の雪の中で、
春の訪れをじっと堪え忍び、
その甲斐あって咲くのは、
誉れ高き梅の花。


この学舎にあって、
この梅の花をかざす少女たちよ!
学問の道をおろそかにせず、
さらなる知識を身につけ、
人としての徳を積み重ねよう!
梅の香が人びとの心にとどくように、
私たちは、人として誠実に、
凛とした生き方をしよう!