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2022.03.09 教育

『探究ゼミ2021』プレゼンテーション

1年間の『探究ゼミ』活動の成果を各自発表しました。わかりやすく資料をつくったり、作品を展示したり、参加型のワークアウトをするなど、それぞれに工夫を凝らした発表でした。そして発表後にはプレゼンの内容についてお互いに評価し合いました。

東京女子学園では総合的な探究の時間に『探究ゼミ』を行っています。今年度は16のゼミナールを開講し、中学1年生から高校2年生が一緒になって1年間活動してきました。担当する先生方も教科を超えて、生徒と一緒に探究を深めていきます。もちろん生徒が主体になって動きますが、時には校外へ活動に出かけたり、企業の方とコラボしたりと様々な取り組みをしてきました。また、全校生徒に呼びかけてマスクや文房具、子ども服を集めて寄付するなど、国際貢献したゼミもありました。

発表を終え、ゼミ生の1年間の学びは以下の通りです。(一部抜粋)

●国が違っても協力できるということを体感しました。ウガンダに物資を送るにあたって、たくさんの方に協力してもらっているおかげで現地の人たちにマスクを届けることができました。どの場面においても、協力することは大切であることを学びました。(中1)
●小学校の頃もユニセフなどに参加したりすることがあったのですが、自分たちで一から計画し、実行するということをしてこなかったので、国が違っても助け合うことは大切だということに気づきました。(中1)
●デジタルメディアという誰もが使うツールの重要性やそのツールの使い方など多くを学ぶことができた。(中2)
●誰でもできるようなスポーツを通して、いろいろな立場になって考えることもできたし、環境問題のことについても詳しく学ぶことができました。(中2)
●実際に工事現場を見学し、現場で注意すべきことや油断してはならないことを知ったり、デザインや設計のことを学んだりできた。実際に体験することの大切さを学びました。(中3)
●授業をつくる立場になって、その大変さ、教える楽しさを知りました。またパワーポイントの作成やICTにも触れることができ、良い経験となりました。(高1)
●お金の増やし方は働くだけで得られるわけではないことなど、これまで自分では調べたこともなかったことも知ることができたし、友だちの発表を聞いていろいろなことを知ることもできた。(高1)
●日本のプラスチック問題やそれが与える環境問題について、今、危機的状況に日本があるということを知りました。プラスチックの3Rなど、自分にもできることに取り組んでいきたいと思います。(高1)
●生涯、健康に楽しく生活するために、スポーツをすることは大切だと思った。スポーツをすることによって、生まれるコミュニケーションも健康につながることを学びました。(高1)
●ゼミ活動を通して、見方や考え方を新しくすることができました。たとえば、街中のポスターがどういう意図に基づいて考えられているのかを生活の中で考えたりするようになりました。(高1)
●建設業界の命の大切さを学びました。今の建設業界は女性が徐々に増えていることや、男性社員で育児休暇をとる人が多いと知り、社会のことを少し知ることができました。(高1)
●ファストファッションは安価で便利だが、環境問題を引き起こす原因となっていることを学んだ。服を捨てないことはもちろん、たくさんの方と協力してプロジェクトを行っていくことが大切だと感じた。(高2)
●企業の方たちの視点、先生の視点、私たち生徒の視点、それぞれに違うことに気がついた。いろいろな視点から物事を見ることが大切であると思ったので、今後に活かしていきたい。(高2)

生徒は1年間の探究活動を通して、人と人とのつながり、国を超えての協力、行動することの大切さなど、様々な場面で多くの気づき、学びがありました。そこで、高2松本さんに活動を振り返ってもらいました。

―なぜこのゼミで学ぼうと思ったのですか
 高校1年生の時は「学び×SDGs」で貧困国について調べたりしましたが、今回は実際にアフリカで活動してきた萩原先生のもとで学びを深めていきたいと思ったからです。

―貧困国などを助けたい場合にはどうしたらいいですか
 日本では、募金することや寄付することはいいことだと思われていますが、特別なことをするようで、個人ではなかなか活動ができていないように思います。本当に困っている人や場所に寄付金や物資が届いているのか、どう使われているのかなど明らかになっていないこともあります。そういう団体を見極めて、「寄付する」という上から目線ではなく、「協力する」ということを意識して、自分にできることをやってほしいと思います。

―1年間のゼミ活動から得たことは何ですか
 実際にウガンダへマスクや文房具を送り、現地の人にそのマスクを配ってもらいました。その様子やメッセージの中に、「みなさんの援助に感謝したい」「協力してくれてありがとう」ということばがありました。行動することは勇気がいることだと思っていましたが、行動することは簡単なことだと気がつかされました。日本は幸福だとあらためて感じましたし、どんな物も最後まで使おうとか、大切に着ようなど、日頃から意識して生活していきたいし、幸せを世界の人と共有したいです。

―最後にメッセージを
 生徒のみなさんが寄付してくれたマスクや文房具は、無事に現地の子どもたちの手に渡りました。ご協力いただき本当にありがとうございました。
この子どもたちを見てください。生まれた国や環境なんて自分から選べるわけではないけれど、みんな幸せに生きるべきですよね。未来の子どもたちのために私たちにできることは、まずは現実を知って自分にできることを探し、行動に移す。寄付するという気持ちではなく、協力する気持ちを持ってほしいと思います。そしてみんなで「幸せを共有」していけたら本当にすばらしいですよね。私はこれからもボランティア活動を積極的にしたいし、どうしたら世界の人と「幸せを共有」できるかを常に考えていきたいと思います。

以上、紹介したのはほんの一例ですが、生徒たちはこの1年間で多くのことを体験し、考え、行動してきました。地球規模の広い視野を持ち、より善く生きる力を身につけ、本校が目指す〝世界とつながる女性(ひと)″に成長してくれることを願っています。


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