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2018.01.27 清香会からのお知らせ

平成29年度 卒業生講演会

平成29年度 卒業生講演会要旨

平成30年1月27日(土)3~4時間目 (講演順)

✿本田さん

みなさんの中で進路に悩んでいる人も多いと思います。この話がみなさんの進路のきっかけになればうれしいです。

中学校のころから英語が好きで、将来は世界をまたにかけて仕事をすることが夢でした。進学先を決めた理由は国英コースの二年次に訪れたカリフォルニア大のアーバイン校に似ている雰囲気が気に入ったからでした。大学生活は楽しかった。この一言に尽きます。憧れだったスターバックスで四年間アルバイトをしたこと、ゼミでの取り組み、四歳からクラシックバレバレエを習っており、踊ることが好きだったこともあって、ダンスサークルでの活動も熱心に行いました。やりたいことがありすぎて時間が足りないと感じる毎日を精力的に過ごしました。

大学生活は高校生活とは異なり自由度が増します。全ては自分自身の行動にかかっていると言っても過言ではありません。自分から何かをしなければ何も起きないし起こりません。人間力を上げる大切な時間です。

学校選びは慎重にまた、よくリサーチしてから選んで欲しいと思います。大学3年から就活が始まります。100社余りを受けたが採用にはなかなか至りませんでした。興味があることはたくさんありましたが一番の希望は「世界をまたにかけられるグローバルな仕事」でしたので、商社に入社を決めました。

商社は会社と会社を結ぶコーディネイトの役目をします。チリ、ペルー、カナダ、アメリカ、オーストラリア、南アフリカの諸国を担当し鉄鉱石を輸入する仕事に携わっています。仕事での一番の苦労は大きな金額を取り扱っていることでしょうか。1回の支払額が10億円単位であるので、当然間違えることは許されません。パソコンの操作ミスで0を一つ減らしても、また、増やしても大変な事態になります。当初はつらい事もあり、トイレにこもって泣いたこともありましたが、数年すると慣れてきました。

それらの国とのやりとりは書類や契約書も全て英語です。英語が好きで「仕事」にしたいと考えている人にはお薦めです。

普段から心がけていることは2つあります。初心を忘れないこと。慢心や慣れによるミスが一番怖いのです。次に感謝の気持ちを忘れないこと。自分一人では何もできません、人とのかかわりのなかで育まれる大切なことがたくさんあります。

事務方の仕事なので5時半~6時には仕事から解放されます。仕事ばかりではなく趣味を

楽しむ時間もあります。私が仕事と同じ位に力を入れていることはチアリーディングの活動です。プロバスケットBリーグ、サンロッカーズ渋谷を経て現在はバスケットボール日本代表チームアカツキジャパンのチアリーディング(アカツキビーナス)で活動しています。夢の実現へ向けて、四月からNFLでチアリーディングをするために渡米しオーディションを受ける予定です。

 

まとめとして、自分のやりたいことが見つかるように常にアンテナをはっておくことが大切です。興味を持って先ずはやってみること、勇気の一歩を踏み出すことが大切です。受け身ではなく能動的に自分から行かないと結果は見込めません。中学・高校時代は学校や親に守られている状況でしょう。熱い気持ちがあっても行動に移さなければ何も起こりません。それに向かって努力することが大切だと考えます。為せば成る 為さねばならぬ 何事も 成らぬは人の 為さぬなりけり」 やればできる。何事も。なに事もやらなければできないし、何も起こらないのです。できないのは、やろうとしないからです。失敗を恐れずに進んで欲しいと願います。

 

✿井澤さん

今日の機会がみなさんの参考になれば良いと思います。

大学は理系でしたので、学生当時にまさか今の仕事についているとは思いませんでした。現在は人事部に属し「人」に関わる仕事をしており、今年春から六年目に入ります。人・もの・お金・情報が財源であると考えます。新入社員の採用や仕事や働きやすい環境のコンプライアンスや昇級にかかわる仕事、労働法規への対応など仕事の内容は幅広いものです。

高校時代は数学・生物・化学が好きでしたが、古典や日本史・世界史などの社会や英語はどちらかというと嫌いでした。

大学では真理の追究、食べ物、メカニズムについて学びたいと考えていました。研究や実験ができ、できれば学費が少し安い大学がよかったのです。入試方法はいろいろありますが、AO入試を受けることになりました。全国から受験者が集まりますが、定員は4名と狭き門でした。しかし、受験しなければ可能性はゼロです。履歴書を送ったら可能性は少しずつ上がり、受け続ければ最後は10になると考えて臨みました。大学入学後は放課後はもちろん夏休み・冬休みも必死に勉強に取り組みました。やらなければならない環境に身を置いていたから出来たことであると思います。

みなさん!とにかく英語は必要です。英語の論文を読めなければ研究が進められない状況に陥るのです。どうにもなりません。英語が苦手で論文が読めなかったのでとても苦労しました。同じ研究室のタイからの留学生に英語を教えてもらいながら、なんとか進めることができたのです。大学院での日々は研究だけをひたすら続けて過ごしました。

就活は氷河期のさいごの年でした。たくさんの会社を受けましたが、落とされました。その中で研究職は選びませんでした。食べることに関しての仕事にかかわりたいと思っていました。食品メーカー100社近くを受け続けて、今の会社に入社しました。配属先は人事部でしたが、嫌だとは思いませんでした。大学、大学院と学んできたことの何が社会中で役に立つのでしょうか。

考え方のプロセスは仮説→実験→結果→考察の繰り返しです。社会の中で、また、生きていく中で役に立つことがたくさんあります。

「食べものを通してみんなを笑顔にすること」その手段はいろいろあります。やりがいを持って仕事をしています。働くことには色々な考え方があります。お金やいきがい、働く意味は何か、若い方へ未来をあたえることでもあります。

食いしん坊の私は社員販売での商品購入でお肉に囲まれた生活という夢が叶いました!社内ではマラソン大会やバーベキュー大会も行われます。

自分のできることとできないこと→物理的であり意志はないのです。自分のしたいこととしたくないこと。したいことには自分の意志が存在します。社会に出ると自分の意志がどこにあるのかを問われることがよくあります。意志をしっかり持って臨むことや対応することが必要になります。

男女平等とはまだまだいかない、女性の立場が厳しい現状にあることも頭に入れて欲しいと思います。活躍を妨げられることも少なからずありました。

自分自身がどうしたいのか、しっかりと考えて行動してほしいと思います。女性が活躍できる平等な社会になってほしいと願います。

したいのか、したくないのか→できるのか、できないのか 出来ない場合はどうしたらよいのでしょうか、選択肢はみなさんの前に必ずあります。

私自身もこれからがばっていきます。明るい未来が待っています。

 

③秦さん

キャビンアテンダント(CA)になって7年目です。国際線のチーフパーサーを目指しています。

入社後は地上訓練から始まります。サービスや保安に関しての訓練を二ヶ月間みっちり行います。消火器の扱い方や急病人の対応など乗務に必要な内容をたたき込まれます。毎日のテストも課され、精神的にも肉体的にも追い詰められる訓練です。訓練中はつなぎを着用して励みます。訓練終了時に、はじめて制服の着用が認められて乗務となります。私の訓練のときには三人の恐いインストラクターに鍛えられた思い出があります。

一年間は国内線の乗務であり、飲み物サービスや機内販売等などの仕事で一日に3~4便の乗務となります。食事の時間もわずか10分以内に済ませるなど、体力を使う仕事です。CA希望の人は気力だけでなく体力も必要だと肝に銘じてください。

CAを目指している人は早めの準備がよいと思います。

二年目以降は国際線の乗務もあります。

CAは99%が女性の職場です。20代から50代の幅広い年代の人達と一緒に働くことになります。ロンドン、バンコク、ホノルル、韓国、香港と路線によって海外クルーと一緒に働くこともあるのでマナーを求められる場面もあります。たとえば韓国は上下関係が厳しい文化なので、人の呼び方にも神経を使います。国によって文化の違いがあるのでマナーを間違えると人種差別になることもあるので、注意して行動しています。

乗務の仕事の他にも新人研修のインストラクターや広報、PR業務もありイベントへの参加で地方に行くこともあり、仕事は多岐にわたります。各スポンサーなど会社にかかわる色々な職種や人々と関わることも経験でき勉強になることも多いと感じています。

社内では「good job」カードの使用などお互いを誉め合う文化もあります。

 

在学中は遅刻が多く、欠席することもありました。校則などのマナーも守れているとは言いにくい様子もありましたが、振り返ると学園でのルールや校則もすべて役に立っていたことに気が付かされています。人を不快にさせないことが大切なのです。制服の着用も然り。TPOに合わせて行動出来るようにすることが大切です。

 

たとえばCAの髪型にも服務規程がある。たとえば前髪の状態は、おでこに張り付いていることが良いとしています。これは、乱れた髪をさわった手で飲み物を触り、食べものをさわるのはダメ。もちろんボサボサにみえる髪型もダメ。手や指の清潔もマナーとして厳しく決められています。もちろん話し方もそうです。マナーが大切。相手を不快にさせることのないような心遣いが必要となります。

 

在学中、英語は好きでした。TOEICでは770点をとっておくことを勧めます。数字を残せばよいのです。次に繋げることもできます。弱みをカバーにできる強みとなるものを持っているとよいのです。加えて、自分の中でONとOFFをしっかりつけること、健康管理も必要です。どんな職種でも「志(こころざし)」次第です。考え方や捉え方でモチベーションも変化していきます。好きなことは続けられます。探していくことも大切な道となります。みなさんを応援しています。

講演会にご協力頂きありがとうございました。

今年は、講演会に合わせて新しく新設したOJエリアにて同窓会も開催されました。

その様子は、また後日ご報告させていただきます。

★3月末には清香会会報を配布させていただきます★

 

 

 

 


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