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2016.04.08 過去のニュース

鶯鳴会会長のご祝辞

Dsc_0492東京女子学園中学高校入学式 鶯鳴会会長よりご祝辞をいただきました。
(以下 全文)

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
保護者の皆様、お嬢様のご入学おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。
学園の後援会組織であります、鶯鳴会を代表いたしまして、ご挨拶をさせて頂きます。

新入生の皆さんは、入学試験という壁を乗り越えて、本日ここに入学式を迎えられました。
ご両親の期待を背負いつつも、自ら意思を持って選択し、入学されたことと思います。心から祝福致します。今日からは、歴史と伝統のある「東京女子学園」の一員となりました。東京女子学園の制服のスカートの白線には、
「素直で、つねに清らかで、気品を保つ」という、
意味が込められています。「プライド」と「凛」とした態度をもって、その一員になったことを自覚し、充実した学園生活を送ってほしいと思います。

新入生の皆さんは、この学園の「建学の精神」や
「教育理念」に賛同し、入学をされたと思いますので、話を変えて、学園の様子をまじえ、卒業した自分の娘について、お話したいと思います。

私には、三人の娘がいまして、まず、長女がこの学校を選択しました。この長女が入学から間もなく
家で「学校が楽しい、楽しい」というものですから、次女、三女とお世話になることになりました。その娘も、今年、早稲田大学を卒業し、新社会人になりました。私は、この中学の入学式で、娘が将来このような
難関大学に合格できるとは、思ってもいませんでした。本が好きで、まじめに授業を受けていただけの子供で、今の皆さんと一緒だったと思います。

入学した当時、東京女子学園では、校内予備校を開設したところで、当初は、和気あいあいとした補修授業や補講の延長だったような、話を聞きました。その後、学園や予備校講師の努力もあり、高校入学の頃から、徐々に子供たちに変化が現れ、
娘の大学受験前には、予備校生みんなで「東京女子学園のチーム」となり、戦闘集団のように受験勉強に取り組み、「難関大学の合格を勝ち取ろう」、「東京女子学園の名前をもっと広めよう」という
スローガンのもと、みんなで少しでも上の大学へ「挑戦」していたように思います。

親としては、自分が卒業した学校の校歌も歌えないのですが、娘の大学の入学式に参加して、皆が知っている、あの「都の西北・・」で始まる早稲田大学の校歌を生で聞き、一緒に歌えたことに感動しました。
箱根駅伝では、娘に買ってもらった「w」の旗を手に、わが母校のように、大声で応援できました。
長女には、いい経験をさせてもらったと感謝しています。
「ビリギャル」の話では、ありませんが、目標をもった子供は強いです。将来の夢や目標を持ち、少しずつ努力し、
楽しく、学校に通っていれば、それらは近づいてくるかもしれません。

次女は、真ん中らしくマイペースな性格で、少し環境を変えてあげようということで、高校一年生で三か月間オーストラリア留学を経験させました。帰国が楽しみで、成田空港に迎えに行った帰りの会話で、少し大人になって帰ってきたことを覚えています。また、思考回路が海外仕様になったとのことで、日本語なのに、言葉を口に出すのに時間が掛かると言っていました。留学した場所は、日本と違い、スーパーもコンビニも近くになく、夜になると真っ暗になるとこで、暗くなれば、「寝る」、日が差せば、「起きる」の自然
の摂理にあった、生活だったようです。日本では考えられませんが、これが世界のスタンダードかもしれません。

また、ホームステイ先の庭木にコアラがいるくらいの大自然の中で、休日のたびに、海だ、山だと日本では体験できないこと体験し、とても楽しかったことを話してくれました。英語を習っているうちに、海外に行って実際に使って、色々体験することは、大切なことと思います。

これからの日本や企業は、グローバル化に向けて国際的に活躍できる人材が必要とされてきます。少しでも、早いうちに海外を見聞きする機会を体験すると良いと思います。

三女は、今年三月に卒業しました。
三女は、早寝、早起きが習慣になっており、自己管理出来る性格のように思います。ゲームが好きで、時間があるとよくやっていましたが、定期試験前になると「ぴたり」とやめて、試験が終わるとまた、ゲームをするような子供です。その影響か?わかりませんが将来、ゲーム開発や情報通信、画像処理等を学びたいということで、大学は、工学系の「理系女」を目指しました。

当時校内予備校は、理系に進む生徒が少なく、理科系の選択科目が選びにくく、理系の国立大学受験は、科目的に難しいと思われました。
しかし、学園と校内予備校で、理科系の科目の授業を増やして頂き、選択科目を広げることが出来ました。おかげでセンター試験では、それなりの結果を得ることが出来、国立大学の「理系女」になりました。合格した娘には、国立大学は、国からの税金で勉強をさせてもらう場所であり、卒業したら、物事のリーダー的存在になり、社会貢献できる人になってほしいと言い聞かせています。

私の勝手な思い込みや主観が入っていますので、学園の意見とは違うかもしれませんので、一度先生方に確認して下さい。さて、少し娘の話が長くなりましたが、まとめると、この学園は、楽しい学園です。チームで学園を盛り上げることができます。海外留学ができる学園です。希望すれば、校内予備校は科目を増やしてくれる学園です。望めば、難関大学に挑戦できる学園です。あと、合格には、本人の努力が必要と思いますが。

自分の娘が特別だったとは思いません。皆さんと同じように中学受験し、白線のスカート
をはいて、電車で毎日学校に通い、友人と出会い、東京女子学園の先生方に教わり、校内予備校に参加しました。
新入生の皆さんは、自分の可能性を信じて、夢や希望の実現にむけて、積極的に学んでほしいと思います。

保護者の皆さんは、自分の子供を信じ、学園を信じて、温かく見守ってほしいと思います。学園は、勉強だけではありません。人としての学習の場でもあります。思いやりや基礎的マナー、倫理感、自己管理能力等、社会に出て必要とされる基礎を身に着けて下さい。

中学に入学の皆さんは、自宅近隣の公立中学校ではなく、あえて受験に挑戦して本学園に入学しました。学園生活では、受験勉強で得た知識を更に深め、活用できるように学んでいってほしいと思います。
みんな同じ意思をもって、挑戦してきた仲間です。多くの人と話をし、見聞を広めて、多くの友だちを作って下さい。

高校に入学の皆さんは、気持ちも新たに頑張ろうと思っていることでしょう。
今の気持ちや決意を忘れないで下さい。この1~2年で将来を考えて、自分の進む道や目標を明確にする必要があります。広い視野をもち、前向きに物事をとらえ、日々努力することを忘れないで下さい。これからの1日、1ヶ月、1年という時間の使い方がとても大事になってきます。大きな困難や悩みにぶつかったら、先生方や友人に相談して下さい。本学園は、校長先生をはじめ、すべての先生方が皆さんの支えになってくれます。

保護者の皆さまにおかれましては、今後、鶯鳴会活動へのご協力や、ご支援等、お願い申し上げることになります。鶯鳴会は、学園並びに、生徒の皆さんを側面より、支援していく組織であります。保護者の皆さまには、積極的に学園に来て、子供たちの頑張りや学校の様子を見て頂きたいと思っています。鶯鳴会では、色々なカルチャースクールや広報紙の作成や渉外活動、親睦会等で、会員の皆様が学園を訪れる機会を提案して行きます。学校行事の「体育祭」や「学園祭」の参加は、もちろんですが、その他、保護者同士の交流や先生方との親睦を深める懇親会等、情報交換の場所を多く提供していきます。どうか鶯鳴会の活動、行事等、ご理解頂き、多くの皆さま方のご参加と、ご協力を頂きますようお願い致します。

結びにあたり、皆さま方の一層の飛躍と健康を願って、お祝いの言葉とさせて頂きます。本日は、誠におめでとうございます。


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